白い簡易ベッドから身を起こして時計を見ると、午前5時50分定時。 思わず、感嘆ともつかぬ吐息が漏れた。 「習慣とは恐ろしいもんだな…」 普段なら自分の部屋で、ラビエールのノック音で目覚めるのを、今日は診療所で繰り返してしまった。 もはや刷り込まれていると言っても良い。...
「わあ! 凄く積もりましたねぇ!」 金髪の少女が、白い息と共に感嘆の声をあげた。 「昨日は一日降ってたからな。当然と言えば、当然か」 灰色髪の男が真っ白な道路を一瞥し、げんなりと呟いた。 オフィスビルが点在する道に積もる雪をさくさくと踏み分け、ふたりは歩いていた。...
台本だよ!? ってくらい無駄に分厚くなってしまいましたが……一応crossover企画を持って出発します(^^) 間に合って良かった…!
実験は全て終了致しました。 本国へ帰還します……。 今日は1日長かったです(´Д` ) オタマジャクシさんとロウソクスライスが鬼畜でした。 可愛い顔して、難易度高いですね……でも、顕微鏡で観察してるとぷにっとしてて、愛着湧いちゃいます! ぷにっと! 無事にサンプルできて良かった。 共同実験者ちゃんが親切な子で、本当に助かりましたよ\(^o^)/...
の影響で、人狼のような推理もの書きたい欲があります( ´ ω ` ) 自動車学校へ行く間、バスの中で登場人物の名前とか性格を引っ切りなしに考えてました。 たぶん文藝部組の方に提出したら編集長が笑顔で苦情を言ってきそうだし、やってみたい視覚的演出ができないので、出すとしたらジブカ組になりそう……。 めも! 日辻 →青年、主人公...
「どど何処へ行くんですかっ?」 私は恐る恐る、前を歩く男の人にそう聞いてみた。 前を歩く男の人というのは、数週間前からお世話になっているイーヴィル・B・レインさんという人である。 彼はちらと私を微かに振り返ったものの、歩調を緩めずに私の腕を引っ張っていった。 「別に変なところに連れてきゃしねえよ、安心しろ」...
「……。…………は?」 話を聞いた後の、俺の第一声である。 麗らかな午後の光差す反赤の支配者勢力本部、通称MET。 その首領であるスモーク丸眼鏡の男ジョアン・ハッターは、まるで出来の悪い生徒でも見るような目で俺を見、再度繰り返した。...
打ち込んでいましたら、幕間劇移し終わりました(^○^) 早いもので、もう第3章! 数えてみたら、いつの間にか28万字超えててびびりました∑(゚Д゚) 桁を間違えたかと思って2度見しましたもん! とんだ長編になったものです……否、長編を書いてるつもりはこれっぽっちもないのですがしかし。...
しんしんと雪が降るA.M.5:50。 何故か起こしに来るはずのあいつが来ない。 「……?」 既に教育されてしまった俺は、定時にベッドからもそもそと身を起こし首を傾げた。 麻桐の新手の嫌がらせだろうか。 それともただ単に彼女、ラビエール・ホワイトが珍しく寝坊しただけなのだろうか。 どちらにせよ、奇妙な1日の始まりである。...
扉が勢い良く蹴り開けられ、幼い少年が室内に駆け込んできた。 そのままの勢いでデスクに飛びついた拍子に、灰色の短い髪が艶やかに揺れる。 その紅い左目は怒気と困惑を孕んで爛々と光っていた。 「これは如何いうことだ!?」 そう喚いて、幼い少年は自身の顔を指差した。 これ、とは即ち少年自身のことを指すらしい。...